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人に惚れ、人に酔う

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モーレア島のヒルトン。コンサバなホテルだけど、よくまとまってる素敵ホテルだと思います。

ホテル業界的に言うと、ヒルトンって、どこの国にも、大概な危険都市にもある、外さないビジネスホテルグループっていうイメージ。特に奇をてらったところもなく、決して面白いホテルではないので、弊社も率先してお勧めすることは少ないのですが、タヒチのヒルトンは、よくお勧めするんです。
 タヒチには、二つのヒルトンがあって、ひとつは、ボラボラ島に、もうひとつは、モーレア島にあるのだけど、どちらのホテルも、外さない安全パイという感じ。コンサバなホテルですが、古くからあるせいか、立地は申し分ないの。リゾートって、立地条件って極めて重要。あとからできるホテルは、デザインや設備は最新にできるけど、立地だけは残り物を選ばざるを得ない場合が多いの。その点、この二つのヒルトンは、いいとこ取っちゃった!って感じ。とにかくラグーンのコンディションが良くて、本当に海が綺麗。見渡す景色も、嫌な安っぽいものが目に入ることなく、最高なサンセットがもれなくついてくるという立地なの。
 それから、重要なポイントが。僕の大切なお客様をホストしてくれるスタッフが、かなりイケてるの!(今日現在)
 ボラボラヒルトンは、さきちゃん。モーレアヒルトンは、あずさちゃん。この二人のサービススキルとセンスがとってもいいのよ〜。客との距離感が絶妙なの〜。丁寧なマニュアルチックな応対をする高級ホテルの日本人スタッフって結構たくさんいるの。「お前、酒飲んだら別人だろ!」と言いたくなる感じ。特に、日本国内の高級ホテルとか旅館って、「おもてなし」という言葉でひとくくりにされた、妙にぎょうぎょうしい、苦笑い満載のパフォーマンスだけのサービスが多いと思う。お辞儀の仕方とか、敬語をどう使うかとか・・・。とにかく、外国人のサービスって、もっと自分のパーソナリティで勝負してくる感じが多いのだけど、日本人って、こういう応対が正解!みたいなマニュアル主義的でしょ。なので、結局、お客のハートをわしづかみにできないスタッフが多いと思うの。
 この二人は、うーん・・・どう表現すればいいのかしら・・・。優秀な銀座のホステスって感じ?笑顔もいいし、ユーモアもある。おしゃべりも上手。こうしたら、この人喜ぶんじゃないかしら?という人の先を読むセンス・・。そして、ホテルの他のスタッフからも慕われて、皆協力してもらえる。そして、ぶっちゃけたおばかな話もできる。オールマイティなのね。また、あなたに会いたいわ!って思わせてしまう・・客の心をわしづかみしちゃう感じ。僕相手に、おしゃべり付き合えるんだから、それだけで強者感がご理解いただけるでしょう。
 それぞれの客との距離感がつかめて、それぞれに適した関係を瞬時に築けるって、本当に大切なの。旅行って、多くの人が関わって成立するもの。僕が、どんなに懇切丁寧に手配をしても、現地でミスが起きてしまうことなんて日常茶飯事。そんなときに、旅行中に、どうリカバリーしてもらうかが重要。旅行中に問題を解決するだけではなく、落ちてしまったお客様の気持ちを、再度上げてもらわないと、楽しかった!とは帰国してくれない。ミスやクレームにどう応えるかによって、旅の価値が2倍にも3倍にもなることだってある。
僕は、いつもホテルの立地や設備だけをチェックしているだけではありません。誰が、僕の客を大切にしてくるのか。このキーパーソンが見えない場所やホテルには、送らないことにしています。人が関わってこそ、旅の価値は最大化するのです。その国、その場所の人に惚れて、人に酔う。これこそ、旅の醍醐味なのですから。
 タヒチには、全体の旅行をウォッチしてくれる現地ハンドラーのみちよおねえ様がいて、各ホテルに、優秀なスタッフが。ヒルトンのさきちゃん、あずさちゃん、ランギロア「キアオラ」のジャックさん、ゆうすけくん。他のホテルにも素敵スタッフが。各国のパートナーを持つ弊社ですが、こんなに、現地日本人に支えてもらえるディスティネーションは、タヒチくらいなの。安い大量総客のパッケージツアーになれた日系現地オペレータに、テーラーメイドトラベルをハンドリングしてもらうのは、リスクが高いことが多いので。何よりも、タヒチは、日本マーケットを大切にしてくれる数少ない国ですから。
モルディブとタヒチ。ビーチリゾートとしてよく比較されがちですが、弊社が、タヒチを優先して提案する理由がここにあるのです。

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